今回は、沖縄県作業療法士会さんの活動をご紹介いたします。

一般社団法人 沖縄県作業療法士会
作業療法士 大川 舞子さん(左)
作業療法士 長濱 裕樹さん(右)
作業療法の普及・発展、技術向上、県民の健康と福祉の向上を目指す
一般社団法人 沖縄県作業療法士会は、国家資格を持つ県内の作業療法士たちで構成され、一般社団法人 日本作業療法士会の地方組織として活動する職能団体です。
1983年に発足し、現在は県内約600人の作業療法士が所属しています。
作業療法の普及・発展、会員の学術・技術の向上、県民の健康と福祉の向上に寄与することを目指して研修や学術大会などを開催し、日々研鑽に努めています。
諦めていたあの舞台もう一度目指す「かぎやで風プロジェクト」
毎年、九州各県が持ち回りで「九州作業療法学会」を開催しており、今年は沖縄が担当でした。
学会では、日ごろの研究成果を発表したり、著名な先生の講演を行っているのですが、何か沖縄らしい企画ができないかアイデアを募りました。
そして、高齢や病気、障がいを理由に芸能活動から離れている方々を、作業療法士がサポートしながら稽古を行って、もう一度舞台に立ち、学会のオープニングを飾ってもらおうと、「かぎやで風プロジェクト」を企画しました。


かぎやで風の練習風景
参加者はラジオや新聞で募集しました。
最初は人が集まるか不安でしたが、多くの方に興味を持っていただき、20代から80代まで16名が参加しました。
ある程度経験のある方が多かったのですが、ぜひ参加してみたいと初心者ながら挑戦した方もいらっしゃいました。
また、国指定重要無形文化財「組踊」保持者の大ベテランの方は、2度の脳出血をきっかけに芸能公演から離れていましたが、このプロジェクトに参加して10数年ぶりに三線を演奏してくれました。
8名の作業療法士がサポートしながら稽古を続け、芸術面の指導は沖縄県立芸術大学の学生を中心した10名にお願いし、稽古場へ送迎や着付け・ヘアメイクなどは2名のボランティアにご協力いただきました。
稽古の最初には、芸大の皆さんがとても素晴らしい模範演技を披露してくれて、それを目指して稽古に励みました。
かぎやで風は右手で扇を持つのですが、右半身に麻痺がある方のために芸大生が左手で扇を持つ振付を考えてくれたり、足をケガしていた方が家でも自主トレを重ねて正座できるようになったり、工夫や努力をしながら本番に向けて稽古を続けていました。


地謡(ジカタ)の練習風景
九州作業療法学会を華やかに幕開け
7月4日、緊張の中、那覇市文化芸術劇場なはーとで行われた「九州作業療法学会」のオープニングアクトでかぎやで風を披露し、大成功を収めることができました。
参加した皆さんも大満足の出来で、「こんな大舞台にまた立てると思えなかったし、この歳でこんな機会を得られてうれしい」「生まれ変わった」と涙ぐむ方もいて、体も元気になり、気持ちもすごく変わったと感じられた瞬間でした。
作業療法らしさもあり、沖縄ならではの素晴らしい幕開けだったと、九州各県の皆さんにも好評でした。
作業療法士会は、「その人が大切にしてきた作業を、もう一度できるように支える」ことを目的としており、大変意義のある取り組みだったと思います。
多くのメディアにも取り上げていただき、作業療法士会の活動をPRする良い機会にもなりました。


なはーとで行われた「九州作業療法学会」のオープニングを飾る
今後の取り組み
「かぎやで風プロジェクト」は「令和8年度文化活動支援助成事業」に採択されており、今年度中にもう一度披露する機会を作りたいと企画中です。
新しい方にもぜひご参加いただいて更にレベルアップを目指し、多くの皆さんにご覧いただきたいと思っています。

「かぎやで風プロジェクト」参加者の皆さん
団体情報
一般社団法人 沖縄県作業療法士会
https://okinawa-ot.com
「おきなわSDGsプラットフォームサイト」に関するお問い合わせ先
【おきなわSDGs プラットフォーム事務局】
E-mail: platform[@]okinawa-sdgs.jp