名護市で今、沖縄工業高等専門学校(沖縄高専)の学生たちが開発した新食感ドーナツ「もちじぇ」が注目を集めています!
これは単なる商品開発ではなく、年間1万2000トンも廃棄される泡盛の副産物「かしじぇー(もろみかす)」をアップサイクルし、売上で子ども食堂を支援する熱いプロジェクト。開発の裏にあった試行錯誤や、科学の楽しさを伝える正義のヒーロー『コウセンジャー』の活動とは?
ひとつのドーナツから広がるSDGsのカタチを取材しました!

2つの地域課題を結ぶ、沖縄高専生の挑戦

プロジェクトの中心となっているのは、沖縄高専専攻科1年生の5名。
彼らが着目したのは、名護市内における「子ども食堂や居場所の運営資金が不足している」という問題と、泡盛の製造過程で生じる「かしじぇー(もろみかす)が年間1万2000トンも産業廃棄物として捨てられている」という、2つの地域課題です。
学生たちはこれらの課題に対し、2つのアプローチで同時に立ち向かうことにしました(下図参照)。
| ①間接的アプローチ | ②直接的アプローチ |
|---|---|
| 廃棄される「かしじぇー」を活用した新商品を開発し、その売上で子ども食堂の運営資金を支援する。 | 科学ヒーロー「コウセンジャー」として出前授業を行い、子どもたちに楽しみながら学べる機会を提供する。 |
苦戦のパン作りから一転!「もちもちドーナツ」の誕生

まず、間接的アプローチとして進められた商品開発では、道の駅許田の「パン工房 ラ・ガール」さんと共同試作を開始しました。
しかし、かしじぇーは強い酸味を持つため、パン作りは難航します。
独特な風味を活かそうと多めに入れると癖が強くなり、減らしすぎると普通のパンになってしまう……絶妙な配合の難しさに直面しました。
そこで「焼くのが駄目なら、揚げてみたら?」と発想を転換!
ドロドロとした粘体であるかしじぇーの特性を活かしてドーナツとして揚げてみたところ、なんと酸味が和らぎ、今までにない「もちもち」とした新食感の美味しいドーナツが誕生したのです!
こうして完成したドーナツ「もちじぇ」は、シークヮーサーや紅芋などのフレーバーも用意され、生地の爽やかな風味とも相性抜群。テスト販売では即完売となり、「もちもちで美味しい!」と大好評を得ました。
5人のヒーローが届ける「科学のワクワク」
一方、直接的アプローチとして、学生たちは真喜屋公民館で子どもたちに向けた「科学技術体験イベント」を企画・実施しました。

学生たちは科学技術の楽しさを伝えるヒーロー「コウセンジャー」として登場!
専門性を活かした5つのプログラム(ライントレースカー、ペーパーブリッジ、AIキャラバトル、ねるねる実験、VRカメラ)が用意されました。
楽しく学べる工夫が満載で、会場は終始子どもたちの笑い声に包まれていたようです。
また「高専ってどんなところ?」と質問が次々と飛び出したのだとか。
目を輝かせる子どもたちの姿は、まさに「未来のコウセンジャー」の誕生を予感させます!
地域と一体で進める持続可能な未来

地域の産業廃棄物から新たな価値を生み出し、その収益で地元の学生が子どもたちを支援する――。
学生たちの純粋な想いから始まった活動は、まさにSDGsが掲げる循環型社会や持続可能性を体現する理想的なサイクルとなっています。
なお、道の駅許田「パン工房 ラ・ガール」での「もちじぇ」販売は8月末までの期間限定です。
絶品のもちもち食感を味わえるだけでなく、売上の一部が子ども食堂の運営資金に充てられるため、購入することであなたもこの支援の輪に参加できます!ぜひお店で手に取ってみてくださいね。


団体情報
国立 沖縄工業高等専門学校
〇所在地:沖縄県名護市字辺野古905番地
〇公式サイト:https://www.okinawa-ct.ac.jp/
「おきなわSDGsプラットフォームサイト」に関するお問い合わせ先
【おきなわSDGs プラットフォーム事務局】E-mail: platform[@]okinawa-sdgs.jp