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【事例紹介】森と都市をつなぐ挑戦!~プロジェクトチーム「うふやんばる」が目指す、やんばる型森林業~

REPORT / 2026.07.23

世界自然遺産・やんばるの森を舞台に、令和7年度に始動した「うふやんばる」プロジェクトが2年目を迎えています。今回は、視察ツアーを通して、やんばるの森が秘める魅力と、持続可能な「やんばる型森林業」の現在地をお届けします。

「やんばるの森」と聞くと、多くの人が「手つかずの広大な原生林」を思い浮かべるかもしれません。しかし、この森の真の姿は、単なる自然保護の対象だけにとどまりません。そこには、【人×生物×森林の活用と保全】という、数百年にわたり紡がれてきた密接な共生の歴史があります。

琉球王国時代、首里城の建材や黒糖づくりの燃料など、沖縄の暮らしはすべてこの森の木材に支えられていました。過度な伐採による危機の時代もありましたが、三司官・蔡温による森林保護制度の制定や、大戦後の懸命な植林活動など、先人たちは「伐っては植え、利用と再生を繰り返す」ことで森を守ってきました。

現在の世界的な生物多様性は、こうした「人の手による計画的な管理の歴史」が土台となって育まれたものです。

しかし現代、都市部の暮らしと林業の現場は遠くなり、森の恩恵(水源、防災、海の栄養源など)を実感しにくくなっています。

そこで、特に都市部の企業や学校関係者に森の価値と課題を「自分事」として考えてもらうきっかけを作るため、「うふやんばる」プロジェクトが発足しました。

商品の開発・販売や国頭村森林組合のサポートを行う「株式会社クレコ・ラボ」、子供たちへの教育や林道パトロールを行う「やんばるリンクス」、ウェブや映像制作を得意とする「株式会社スマパノ」の3者が連携。中立的な視点で経済活動(林業)と環境保全の両面を伝えるスタディツアーの構築を目指しています。

現在、チーム「うふやんばる」では、「やんばるの木の一生(苗木育成 ➔ 50〜60年の成長 ➔ 伐採 ➔ 工場加工)」を五感で追体験できるツアーを展開しています。

やんばるの森の多くは自然保護区域に指定され、年間の伐採面積はわずか5ヘクタールほど。木材の流通もほぼ県内のみで、沖縄で林業が営まれていることを知らない人も多いのが現状です。しかし、「やんばる型森林業」が目指しているのは「認知度向上、製品を売るための伐採」ではありません。

ここで語られるのは、これからの森林業の大きな転換点です。
従来の「木材生産のためだけの間伐・造林」から、生物多様性の促進を見据えた「人工林への手入れや適切な植栽」へのシフト。

豊かな森とネイチャーポジティブの実現に向けた計画的な管理を行う一方で、「生物多様性を確保している森から生まれた木材」という高い付加価値やブランド化を追求していく。

伝統的な林業の役割を尊重しつつ、環境との共生を目指す――。これこそが、チーム「うふやんばる」が考える、これからの「やんばる型森林業」の一つの方向性です。

「うふやんばる」プロジェクトが目指すのは、ツアーを通じて都市部の人々に森林・林業について考えるきっかけを作り、多様なセクターを巻き込んだ新たな仕組み(企業研修コンテンツの構築や、学校教育での木育ワークショップの導入など)へと発展させていくことです。

世界自然遺産の森を守りながら、その恵みを正しく活かす未来へ。

2年目を迎え、その歩みを確かなものにしている「うふやんばる」の取り組みは、これからの沖縄の森林、そして都市部の未来を共に創る新たな「仲間(企業・学校・団体)」を必要としています。

「保全と利用の両立」という大きな問いに、あなたも一緒に取り組んでみませんか?

森と都市をつなぐ新しい挑戦は、まだ始まったばかりです。


▶美ら木のアクセサリー(動画)
▶国産木材の魅力発信拠点 MOCTION

△ネックレス
△マグネット
△ポストカード

琉球王国時代、伐採された木材は川の流れを利用しながら、海まで運搬されていた。

【株式会社クレコ・ラボ】
○所在地:東京都港区芝2-5-10-1102
○公式サイト:https://shimancyu.jp/


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おきなわSDGs プラットフォーム事務局|E-mail: platform[@]okinawa-sdgs.jp