今回は、地球となかよしさんの活動をご紹介いたします。

一般社団法人 地球となかよし
代表 神谷 則子さん
未来のリーダーたちを育てる
私たちは、未来のリーダーである子どもたちを育む活動をしています。
今の子どもたちが生きる未来は、今よりもっと平和で、人と人・地球・環境がつながり、可能性に満ち溢れた世界になってほしいと願っています。
そのためには、自分が取った行動が「地球や環境にどのような影響があるのか」「平和で持続可能な活動なのか」と考えることが当たり前になっていて、このような考えを持つリーダーたちが世界をリードしていく必要があると思います。
美しい地球で、平和で持続可能な世界をリードし、「地球となかよし」なマインドを持つ未来のリーダーを、子どもたちの育成に関わる皆さんと一緒に育てていくことが私たちのミッションで、子どもたちが創る世界が今よりもっと美しくあってほしいと願っています。 そこで、下記の3つを柱として活動しています。
① 環境を大切にする心を育む
② 環境や環境課題について知る・学ぶ機会を創出
③ 考えて、協力して、行動する力を育む
楽しみながら続けるビーチクリーン活動
そもそもこの団体を立ち上げたきっかけは、自分の子どもが育っていく中で、この子どもたちの未来に意識が向いてきたことです。
これからの未来について何となく話は聞いていても、恥ずかしながらそれまでは、どこか自分ごとではない印象がありました。
けれども子育てが落ち着いてきた時に、この子どもたちがきっと素晴らしい未来を創ってくれるはずだという思いはありながらも、では私たち大人は、それをただ待って、見ているだけいいのか、何か自分ができることをしたいと思うようになりました。
そこで、子どもたちが地球と当たり前に「なかよし」になり、大切にできるような原体験を作りたいと考えました。
自分が我慢して環境に配慮していると、なかなか続けられないと思うので、「地球となかよし」になり、ここまでだったら自分も頑張れるという塩梅、人と人、人と環境がつながる時にお互いに負荷がなく、ちょうどいいなと思える持続可能な活動、地球と仲良くなれるきっかけを作りたいと思いました。


△毎週日曜日にビーチクリーン活動を行う「ハイサイクリーン隊」
まず始めたのは、ビーチクリーン活動です。
県内ではさまざまな場所でビーチクリーン活動が行われていますが、私が参加したいと思った時、開催日が過ぎていたり、ずっと先だったり、年に数回の開催だったりしてタイミングが合わず、思い立った時になかなか参加できないというジレンマがありました。
そこで「ハイサイクリーン隊」は、毎週日曜日8時30分〜10時に開催日時を固定し、SNSで開催場所を告知することにしました。毎週開催することで習慣化でき、誰でも気軽に参加できるようにハードルを低くすることを意識しています。
2020年3月の初開催から 2025年末までに、総回数249回、総重量 64,771kg のゴミを回収しました。
2025年の参加人数670人、ゴミ総重量13,126kgです。
参加人数は平均約30人で、ファミリーだけでなく、1人での参加や、高校生など友だち同士で参加する方も多いです。
特に西海岸は、数多くのビーチクリーン活動が行われていてきれいなビーチが多いので、私たちはまだ目が行き届いていない東海岸を中心に清掃しています。
ビーチには、海外からの漂着ゴミが多いと思っている方も多いかもしれませんが、それだけでなく、家庭ゴミや漁具、缶やビンなどの燃えないゴミもあり、テトラポットの隙間などに落ちているゴミも多いです。
でも不思議なもので、一度きれいにすると、みんなが自然とその状態を保つようになるんです。不法投棄されていて、地域の皆さんでは手が付けられないほどに汚れていたエリアを掃除した時は、ビーチクリーン後も住民の皆さんが散歩するついでに片づけたり、キャンプ後にきちんと片付けする方が増えて、 不法投棄もなくなったそうです。


△子どもたちも楽しみながらビーチクリーン活動に参加
子どもたちが、楽しみながらビーチクリーンに参加している様子も印象的です。子どもだからこそ小さ なゴミに気付いたり、大人と一緒になって活動できることが楽しいようです。飽きてきたらちょっと海 で遊べるのも、沖縄ならではの良いところですね。 また、普段の行動や考え方が変化したと話す親御さんも多いです。買い物に行った時、パッケージされ ている商品とされていない商品を見比べて、「こっちの方がゴミが少ないね」と話したり、道に落ちて いるゴミをすすんで拾うようになったそうです。
親子で成長できるファミリーキャンプ
沖縄は自然に恵まれている場所ですが、自然の中で遊んだ経験がない子どもも少なくありません。
そこで、自然環境の仕組みや生態系を学ぶことで、環境問題を身近な問題として捉え、自然と大切にする気持ちや保護するための行動力を育む「ファミリーキャンプ」を開催しています。
親子で参加して、川遊びや海遊びをして自然体験すると、ニュースなどで環境問題を耳にした時、これまでは実感できなかった問題を自分事として捉えられるようになっているようです。
また、自分が食べられる量を考えながら一緒に料理したり、お茶碗によそったり、水を大切に使うことで限られた資源を意識し、フードロスを考えるきっかけにもつながっています。



△自然の中で行動力や考える力を育むファミリーキャンプ
キャンプの魅力は、不便な中でみんなが協力し合うことです。
他の家族と過ごしていると、それぞれの家庭の教育方針や考え方に違いがあることに気付きます。
例えば、子どもの行動を親が制限した時、子どもたちには、なぜ親はダメだと言うのか自分で考えさせるようにしています。同時に親も、危険だからダメなのか、では危険さえ回避できたらOK なのか、一度立ち止まって考えるようにしています。
また、素敵だなと思ったことはどんどん伝えるようにしていて、逆に改善した方が良いことは共有して、困った時は周りの友だちや大人たちに助けを求められるようにしています。このプロセスは、子どもが自立する大切なプロセスだと思っています。
他の家族との交流が、子どもだけでなく親も自らの行動や考えを見つめ直すきっかけになり、共に成長できる機会になっているようです。
今後の取り組み
ビーチクリーン活動やファミリーキャンプは好評で、リピーターも多いのですが、環境問題に興味がない方にはなかなか届いていないことが課題です。もっと多くの方に興味を持ってもらい、参加してもらうためには、新しい切り口が必要だと考えています。
いろいろな趣味を持っている方が参加しやすいよう、シュノーケルやタッチプール、ボードゲーム大会とビーチクリーンを組み合わせたり、もっと気軽に参加できるデイキャンプや焼き芋大会など、ファミ リーでも1人でも参加しやすいイベントを増やしていきたいです。
例えば、自分たちだけで焚き火の用意や片付けをするのは大変ですが、みんなで一緒に体験できると参加するハードルが低くなりますし、湿っている木は燃えにくいなとか、煙が多いなとか、科学的な気付きも生まれると思います。
団体情報
【一般社団法人 地球となかよし】
○E-mail:chikyutonakayoshi@gmail.com
○公式サイト:https://friends-earth.jp/
【「おきなわSDGs プラットフォーム」に関する問い合わせ】
おきなわSDGs プラットフォーム事務局|E-mail: platform[@]okinawa-sdgs.jp