今回は、KPG ホテル&リゾートさんの活動をご紹介いたします。

株式会社 KPG HOTEL & RESORT
社長室 広報担当主任
大津留 有沙さん
幅広いSDGs活動に取り組む
KPGホテル&リゾートは、「お客さまの喜び」を常に創造する企業として、ホテルやリゾート、レストラン、エンターテインメントなど、多岐にわたるレジャー事業を展開しています。
沖縄県内では、沖縄市のオキナワ グランメールリゾートや恩納村のカフーリゾートフチャクコンド・ホテル、アクアセンスホテル&リゾート、読谷村のグランディスタイル沖縄読谷ホテル&リゾート、名護市のトゥインラインホテルヤンバル沖縄ジャパンなどを運営しています。
経営理念である「お客様に対して、社会に対して責務を果たす」を基に、地方創生、地域社会貢献、環境配慮、地域社会貢献、環境配慮、次世代育成を目指すと共に、持続可能な未来の実現に貢献できるさまざまなSDGsに取り組んでいます。
LGBTQ+を支援するALLY企業
性的マイノリティを支援するALLY企業として、さまざまな取り組みを行っています。
沖縄を代表するLGBTQ支援イベント「ピンクドット沖縄」の趣旨に賛同し、立ち上げ当初から、協力企業として参画しています。
ピンクドットは、2009年にシンガポールで始まって世界各国に広がっている支援イベントで、2013年に、日本初となる「ピンクドット沖縄」が開催されました。
「小さな『知る』が社会を変える LGBTQ+」をテーマとしたこのイベントは、13回目を迎えた2025年には、300人以上の参加者がピンク色の物を身に着けてレインボーパレードを行いました。当事者やインフルエンサーなどが登壇して、当事者自身の悩みや周囲が理解することの大切さを語り合ったり、音楽ライブや支援活動の紹介などが行われ、500人以上の皆さんが足を運んでくださいました。


私たちがLGBTQを支援する活動を始めたのは、2014年に、ホテルとしては沖縄県初のLGBTQ向けのフォトウエディング事業を開始したことがきっかけです。
当時、スタッフからLGBTQの当事者だと会社にカミングアウトがあり、LGBTQ向けの支援事業に取り組みたいと提案がありました。そこで、社内教育の一環としてLGBTQに関する社内講義を実施するなどして、当事者にはどのような悩みがあるのか、カミングアウトされた時にどのように接したらよいのか、また、LGBTQのお客さまからのご要望にどのように対応したらよいかなど、理解を深めていきました。
LGBTQのお客さまに対して、基本的に特別な対応はしていません。「周りの誰も特別視していない」「自然体で過ごせることが心地よい」というお声をいただいており、そのようなサービスができて私たちもうれしいです。
LGBTQ専用の空間を作るのではなく、すべてのお客さまが快適に過ごせて、自分に合った物を選べるように心掛けています。
スタッフの採用については、履歴書の男女欄に丸が付いていなかったり、面接の時にカミングアウトしてくださる方もいました。もちろん私たちは、個人情報を第三者に暴露するアウティングをしないよう徹底しています。
すべてのスタッフに、伸び伸びと、安心して働いてもらうことが一番大切で、私たちの仕事に性別は関係ないです。その上で、一部のホテルでは従業員更衣室内でプライバシーに配慮するための間仕切りを設置するなど、会社として寄り添えるように工夫し、LGBTQを含むすべての人が生きやすい社会を目指しています。
ダイバーシティへの取り組み
KPGホテル&リゾートの沖縄・九州8施設では、約1200人の従業員が働いており、そのうち150人以上が外国籍(約 13.5%)で、18の国・地域から外国人スタッフを雇用しています。
多様な外国語への対応や、宗教・文化の違いに配慮したサービスを目指し、積極的にインターンシップの受け入れや外国人スタッフの採用を実施しています。
また、国際人事担当者が在籍しており、外国人スタッフが安心して働くことができる環境を整えるサポートをしています。 多様な人財を受け入れ、育てることで、外国人目線で必要とされるサービスをスタッフ同士で学び合い、 交流を深め、双方のサービスレベル向上とダイバーシティへの理解を深めています。

災害に備えた地域貢献活動
KPGホテル&リゾートが運営するカフーリゾートフチャクコンド・ホテル、アクアセンスホテル&リゾートがある恩納村は、これまでも台風や大雨などの災害時に、停電が長引くことがあった地域です。
そこで、ホテルのお客さまだけでなく、近隣住民やスタッフの安全確保のために、経済産業省・資源エネルギー庁所轄の補助金交付を得て、「災害用ガスバルク並びにガス発電機」を、2 つのホテルに隣接している「沖縄炭火料理店 うむさんの庭」に設置しました。これは、沖縄県内飲食店としては初の試みで、沖縄県内では最大規模の設備です。
電気やガスなどのライフラインが寸断されても使用可能で、停電が発生した際に自動的に起動し、最大3日間、施設内の空調機や電灯に電気を供給し続けます。 停電時の情報源や連絡手段として携帯電話は欠かせないので、自由に充電ができるよう、非常用コンセントボックスを設けています。
自宅でエアコンが使えなくて体調不良にならないよう、空調の効いた店舗内を一時避難所にすることも想定しており、災害の初期段階にすぐ活用できます。
恩納村、一般社団法人恩納村観光協会、恩納村GM会、石川警察署とも協力体制を組んでおり、地域の皆さまの安心安全を確保できる施設として、地域貢献活動に取り組んでいきます。

客室家電のリユース
ホテルの運営には客室のメンテナンスが必須で、内装や家具、家電を取り換えるタイミングがあります。企業としての社会的責任を重視し、まだ使える物品を本当に必要としている人に届けたいと考え、沖縄県内の福祉や子ども・家庭支援に関わる団体に寄贈しています。
ホテルスタッフが日ごろからメンテナンスを行い、きちんと管理しているので、「製造年数に比べてとてもきれい」「まだまだ元気に使える」と喜ばれています。

難病の子どもたちとその家族が楽しめるバケーション
全国の難病の子どもたちと、それを支える家族全員を応援する「公益財団法人 難病の子どもとその家族へ夢を」による取り組み「ウィッシュ・バケーション・プロジェクト」に協力しています。
このプロジェクトは「難病の子どもたちとその家族へ夢と勇気を提供する」ために、家族全員を旅行へご招待する 取り組みで、カフーリゾートフチャクコンド・ホテルでは、これまでに9回の受け入れを実施してい ます。
このプロジェクトでは、若手スタッフを中心に意見を出し合い、1つのチームとして企画を進めています。真剣にお客さまと向き合うことにより、スタッフ一人一人がお客さまに喜んでいただく「おもてなし」をより深く考え、行動し、自身の成長にもつながる意義がある機会だと考えています。

児童園の子どもたちとの交流パーティー
オキナワグランメールリゾートでは社会貢献と児童の自立支援を目的とし、沖縄市内の児童園の皆さまをご招待して、夏にはBBQパーティー、冬にはクリスマスパーティーを開催しています。
パーティーを楽しんでいただくことはもちろんですが、ホテルスタッフとの交流がとても大きな意味を持っていると思っています。児童養護施設の子どもたちの周りにいる大人は、学校の先生や施設の職員がほとんどで、他の仕事をしている大人と接する機会がありません。将来の職業を想像しづらい面があるようなので、ホテルスタッフと交流することで、ホテルにはさまざまな仕事があると知ってもらえる機会にもなっています。
ホテルの仕事は、基本的に学歴も資格もあまり重要ではなく、いつでも誰でも始められる仕事の1つです。ホテルの面白いところは、接客をする表の仕事だけでなく、裏では施設管理をしたり掃除をしたり、 幅広いジャンルの仕事があることを話しています。実際に、支援学校を卒業してホテルに就職してくれた方もいました。ホテルへの就職だけでなく、社会に出る時の橋渡しになれることをとてもうれしく思います。


今後の取り組み
KPGホテル&リゾートがさまざまな活動に取り組んでいけるのは、前例がなくてもまずはやってみよう、オファーをいただいたことはチャレンジしようという考えが、会社全体にあるからかもしれません。
ホテリエ(ホテルで働く人々)は、基本的にみんなおせっかいで、人助けが好きで、誰かに喜んでもらえるのがすごく大好きです。
SDGs活動をするだけでなく、このような活動があることを知ってもらうのも大切なので、広報活動にも力を入れていきたいです。誰かに喜んでもらえることを最終目標として、それをみんなで掴めるように、これからも頑張っていきたいです。
団体情報

【株式会社 KPG HOTEL & RESORT 沖縄 Cluster Office】
○所在地:〒904-2174 沖縄県沖縄市与儀 2-8-1
○TEL:098-931-1500
○公式サイト:https://www.kpg.gr.jp/
【「おきなわSDGs プラットフォーム」に関する問い合わせ】
おきなわSDGs プラットフォーム事務局|E-mail: platform[@]okinawa-sdgs.jp