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お知らせ

【事例紹介】創設当初からの企業理念に基づいたSDGs活動(株式会社 南都)

REPORT / 2025.09.26

今回は、株式会社 南都さんの活動をご紹介いたします。

株式会社 南都
(右)
 玉泉洞再開発プロジェクトチーム 課長
 大岡 素平さん
(左)
 営業本部 主任
 比嘉 雅和さん

■沖縄初の有料観光施設「玉泉洞」の始まり

株式会社南都は、県民はもちろん、多くの観光客が訪れる県内最大級の観光テーマパーク「おきなわワールド」を運営しています。

全長5000m、国内最大級規模の鍾乳洞「玉泉洞」/写真提供:株式会社南都

1972年開園当時の玉泉洞ゲート /写真提供:株式会社南都

■SDGsへの具体的な取り組み

【持続可能な開発・発展・教育】


【環境保護活動】

沖縄の自然を未来へ継承していくために、設備投資による省エネ化や、県内企業などと連携して環境保全活動に取り組んでいます。

❶2011年、サンゴ焙煎コーヒー豆を使用した「35リキュール泡盛珈琲」の製造・販売を行い、商品売り上げの3.5%を沖縄県内のサンゴ再生支援金に活用しています。

❷2015年、おきなわワールド施設内の照明設備のLED化や太陽光パネル設置などを実施してCO2を削減することで、県内企業として初めて「J-クレジット制度」の認定を受けました。認定後も、玉泉洞内の照明をLEDに入れ替えるなど、継続的に省エネ化に取り組んでいます。

❸2019年、商品の梱包などで使用して廃棄していた段ボールを、ノートやレターセットなどへ再利用する企画を県内アーティストと連携して商品化しました。本製品の製作は、就労支援センター(南城市)、障害支援センター(那覇市)と協働で行っています。


【文化の継承(伝統芸能・伝統工芸)】

社是・社訓に基づいた取り組みをしています。

おきなわワールドは、沖縄県から「みなし登録博物館」の指定を受けています。先人たちから継承されてきた郷土沖縄の伝統芸能(エイサー)や伝統工芸(琉球ガラス、紅型、機織りなど)を事業化することで、雇用を創出し、また技術や経験を伝承していくことで持続的に人材を育成し、文化を未来へと継承します。

沖縄の伝統工芸を見て、体験できる「紅型体験」/写真提供:株式会社南都


【子どもの貧困対策】

「沖縄こども未来プロジェクト」の活動に賛同し、2016年の同プロジェクト開始当初から、法人サポーターとして継続的に寄付を行っています。

■沖縄の歴史・文化・自然を体験するSDGsプログラム

「おきなわワールド」では、鍾乳洞の保全活動・生態系の維持、環境調査などに取り組んでいる活動や、沖縄の伝統文化、工芸などについて学ぶSDGsプログラムで、さまざまな体験、学びを提供しています。

琉球王国時代から縁起物として親しまれ、一度は戦争で途絶えた沖縄の幻のお茶「ブクブクー茶」について学んだり、中学生・高校生を対象にした「おきなわワールドのSDGs体験プログラム」では、「地下水の有効活用」をテーマに、身近な課題、目標設定、課題解決に向けて、グループディスカッションを行います。ワークショップでは、沖縄の社会課題からSDGsについて学び、カードゲームをしながら、課題解決思考を育てます。

沖縄の幻のお茶「ブクブクー茶」/写真提供:株式会社南都

今後も、当社の企業理念を大切にしながら、地域に埋もれている自然や文化の価値を再発見して、社会へ還元していきたいと思っています。


株式会社 南都
所在地:〒900-0013 沖縄県那覇市牧志1-3-24 南都ビル
TEL:098-867-0020
WEBサイト:https://www.nantocorp.com/



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